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01.17.2012

高岡クラフト展の講評会・表彰式に行ってまいりました。

全体の作品レベルが高まった今回はとても審査のしごたえがあったこともあり、
製作者を前にした講評にも熱が入りました。

今回のもうひとつの目玉は、伝統産業青年会主催の「高岡クラフツーリズモ」。

市場を求めて外に出るばかりではなく、地元高岡の製作現場をいろいろな立場の方達に
見ていただこうと、当初からアドバイザー的な立場でサポートしていました。

各地から集まって頂いた約20名のクラフト展入賞者の皆さんを対象に、鋳物工場、
着色工場などの見学や鋳物の製作体験を泊まりがけでしていただき、
創作意欲を刺激する貴重な時間を提供できたようです。
もちろん夜の交流会は異なる技術を持つクラフトマンや職人が入り乱れて大盛上がり。

はじめての開催だったので、当初は「本当に喜んでいただけるのかな?」と、
自信なさげな青年会ですが少し地元を見る眼が変わったようでした。 

「無いものねだり」で新しい挑戦をするのもいいですが、自分たちがそもそも持っている資産を
有効に使う「あるもの使い」という方法論も一考に値します。 

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01.05.2012
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昨年は波乱の一年でした。

世界では、各地で頻発した自然災害、アラブの自由化、各国のデモ、欧州金融危機 等々。
我が日本では、言うまでもありませんが未曾有の災禍に見舞われてしまいました。

井上ひさしさんの遺作「一週間」の中に次のような一節があります。
「人間が生きていくためには、世界がどんなふうにできているかという世界観と、
世界がそんな ふうにできているならこう生きようという処世訓が必要だ」
私たちはいったいこれからどうしていけばよいのだろう?
震災以降考え続けていますが、悩んでばかりいるよりもできることからやるしかありません。

NPO地球職人という立場では「急いでいるならひとりで行きなさい。遠くへ行きたいなら皆で行きなさい」
というアフリカの諺に習い、長期に渡る支援活動を皆の力を結集してできないだろうか、
と昨年半ばから実践に移しました。
メーカー・小売店の参加を募り、対象商品を決め、売れるごとに何%かを寄付金として
計上していただく『F+』(エフプラス/復興以上!の意)という寄付付き商品の仕組みを作り
昨年末までに数百万のご厚意をいただき、被災地で質の高い支援に取り組むNPOや学生に
配分を始めました。現地パートナーと連動し、刻々と変わる支援ニーズを的確に把握しながら、
復興のための取組みを継続的に行いたいと思います。とても参加しやすい仕組みですので、
皆さんともご一緒できるならそれほど嬉しいことはありません。

クリエイティブを有する建築家やデザイナー、伝統技術や特殊技術を有する職人たちと
日々向き合うt.c.k.wでは、世界がひと繋がりになっていることを実感しながらも、
多様性の尊重、ローカリゼーションへの意識を高めて行きます。
これらがこれからの世界をより良き方向へ導くような気がしてなりません。
その人にしかできないこと、その土地でしかできないこと。足元を改めて見つめ直して、
生産量よりもむしろ幸福量、人間の創造性を総動員し、何が起こるか分からないこれからの
世界を自律的に生きていくための方法を、皆で模索してゆくための媒体役に
なりたいと願っています。

そんな私たちですが、2012年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。


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11.29.2011
 鹿児島でディレクションを担当させていただいている「MATHERuBA」で
初の試みとなる「MATHERuBAZAAR」を開催しました。
鹿児島の食の生産者 精鋭13組が集結し、直接お客さんと触れ合い、
地域の豊かさを学び合う場(文字通り「混ざる場」)です。

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オープン直前まで雨でしたが、スタートと同時に降り止み、開催時間中の会場はおどろくほどの賑わいに!

鹿児島の恵みを媒介にした、消費者と生産者という最短距離のコミュニケーションが
そこここですごく活発になされており、来場者、出店者、主催者みんなの顔に終始 笑みがこぼれていました。

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インテリアショップの「Nuff」ではサルビア工房の上原かなえさん(鹿児島ご出身)のクラフトワークショップ。 
小さな子どもたちから大人まで、熱心に手と頭を使ってとっても楽しんでいる様子でした。 

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主催する立場でも楽しくてしかたがないイベント。
次回は来春を予定しています。 




11.17.2011
 美濃焼の産地、土岐市の陶磁器試験場まで勉強会の講師として行ってまいりました。


精鋭5社の開発ご担当者を対象に、
「これからのものづくりの捉え方」というタイトルで、
ものづくり以前に踏まえておきたい大局的な話を中心にお話ししました。

故 井上ひさしさんの遺作の小説「一週間」の中に次のような一節があります。

「人間が生きていくためには、世界がどんなふうにできているかという世界観と、
世界がそんなふうにできているならこう生きようという処世訓が必要だ」

つまり我々を取り巻く大局の「世界観」をきちんと踏まえていない限りは、
「木を見て森を見ず」的な失敗を引き起こしてしまうということでしょう。
大局をしっかり分析して具体的に戦略を導き出すことは多くのメーカーさんにとって、
あまり得意な仕事と感じられません。
しかし、先にものを作ってしまっても、それによって大局が変わることはないのです。
手を動かす前に、頭をフル稼働させる時間も必要では。 




11.15.2011
 今年で25回目を数える「工芸都市高岡2011クラフトコンペティション」の審査員として、
この10年以上お世話になりっぱなしの高岡へ行って来ました。

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審査員の面々は昨年同様 デザイナーの小泉誠さん(審査委員長)、城谷耕生さん、
富山大学教授の松原博さん、クラフトバイヤーの日野明子さん、カーサブルータス編集長の亀井誠一さんで、
コンペの考え方そのものや作品について非常に活発な議論が飛び交う熱のこもった審査会になりました。 
多くの関係者のベクトルが合わさって、高岡にしかできないクラフトコンペがハッキリと
提示できそうな空気が漂い始めていますので、これからますます期待ください。 

年が明けて1月14日に表彰式が開催されますが、その際に出品者を対象に泊まりがけで
「高岡クラフツーリズモ」と題するものづくりの現場見学や体 験ワークショップを企画しています。


青年会の若手達が中心に地域で手厚くおもてなしをされるそうですので、出品された皆さまは奮ってご参加ください!