ものが溢れるこの時代にあって、 新たに作る意味があるものとは何か。 新しいものの見方や考え方をアイディアとして呈示するだけでなく、 実際の生活を豊かにすること。 商業プロジェクトの企画、 プロデュースを行う尾谷憲一氏との特注家具開発プロジェクトは一見突飛にも見えるものの、 確かな必要性や合理性、 明確な意味があること、 そして非常に計算され尽くした造形を成していることが特徴的です。 これらシリーズは、 現代の生活空間やライフスタイルを基点として、 用途には柔軟性をもたせる一方で 造形面では極限まで合理性を追求、 また、 室内空間での座姿勢では経験のない視界を実現する等、 新しい生活文化の表現という強いメッセージを内在させています。 企画とデザインは尾谷憲一
雲中 (うんちゅう) :
階段状に二段で構成されているソファは視界を遮らない工夫が施され、 低い段ではダイニングチェアとしての機能性も汲んでいる。 人が、 上下左右はもちろん、 座面に対して交互や斜めに座ったり横になったりと使い方は無限大。 空間を立体的に活かす、 という大胆な発想の転換が高い居住性を実現している。
心柱 (しんばしら) :
地震時の激しい揺れでも転倒しないよう設計された収納/免震家具。 五重塔や姫路城等の神社仏閣で採用されている建築手法を応用し、 だるま落とし胴体のように個々のボックスが独立しているため 下からの振動を上に伝えないよう設計されている。